
<高校野球北北海道大会:北見北斗11-8滝川西>◇13日◇1回戦◇旭川スタルヒン
北見北斗が滝川西を11-8で下し、4強だった18年以来7年ぶりの北北海道大会ベスト8進出を決めた。主将の4番・松岡翔汰捕手(3年)が6回途中から2番手として今夏初登板し、3回2/3を3安打2失点(自責0)で勝利を呼び込んだ。捕手として先発し、マウンドへ。9回はつりそうになった足を伸ばしながら、ベンチから「根性だ」のかけ声を受けて投球した。「疲れました」と振り返った。
「いつも自作自演になることが多い」と反省するのは、1安打2四球で招いた8-7の7回無死満塁のピンチ。走者を背負い、ギアを上げた。「絶対に打たれないようにしようと思った」と、3者連続三振に抑えた。春の全道準々決勝知内戦で、延長10回から無死一、二塁でスタートするタイブレークの末に敗戦。決勝点を与えたのが松岡だったが、その時の経験が生き「何も動揺せず立ち向かえた」と強気に打者と勝負した。
主将で4番、女房役に救援投手と役割が多く、鈴木收監督(57)からは「あの子中心でチームがまとまってきた」と信頼される。野球は高校までと決めており、引退後は受験勉強に専念する予定。次は旭川志峯戦。「自分たちの目標は甲子園出場。1つずつチーム一丸となって勝っていく」と、力を出し切るつもりだ。【保坂果那】