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【阪神】伊藤将司が2シーズンぶり完封勝利「ほっとしています」昨季課題のフォーム改善に手応え


阪神タイガースの伊藤将司投手は、ヤクルト相手にシーズン初となる完封勝利を収め、今シーズンの完全復活を印象付けた。試合は阪神が6対0で勝利し、伊藤は9回無失点でわずか2安打、5奪三振という圧巻のパフォーマンスを披露した。昨シーズンはフォームの不安定さに苦しんでわずか4勝に終わったが、今シーズンは地道な努力で復調し、現在の防御率は0.39と驚異的な成績を残している。試合中は酷暑の中でも121球を投げ切り、ファンへの感謝の言葉も忘れなかった。チームは連続完封でリーグ最多17度目となる快挙を達成し、伊藤自身も今後のシーズンを通してローテーションに挑む決意を新たにした。

ヤクルト対阪神 完封勝利を挙げた阪神伊藤将(撮影・井上学)

<ヤクルト0-6阪神>◇29日◇神宮

完全復活の2連勝だ。阪神伊藤将司投手(29)が、23年8月20日のDeNA戦以来2シーズンぶりの完封を決めた。

昨季から苦しんだ左腕の快投。東都の虎党は強い音圧を感じるほどの大声量で「将司! 将司!」とコールし、本人は帽子を取って頭を下げた。

「ほっとしています。ストレートがよかった」

初回に2死一、二塁のピンチを招いたが、一走オスナを絶妙のけん制で刺した。2回以降は二塁も踏ませず、3回から無安打投球。9回をわずか2安打、5奪三振と圧倒した。テレビ中継の序盤、内野カメラマン席の温度が43・1度と紹介された前日に続く連日の酷暑。夏場対策は「気合です」と答えていた左腕が、有言実行で121球の力投。「暑い日に応援ありがとうございます」と感謝した。

バットでも自身を援護した。5回に坂本が2点目の適時打を放ち、なお1死二、三塁。スクイズを投前に転がすと三走前川がヘッドスライディングで生還し、3点目をもぎ取った。一挙4点を奪った12人攻撃で、相手にダメージを与える千金の1打点になった。

10勝、9勝、10勝…。新人から先発の一角を担って3年連続好成績を収めたが、4年目の昨季は4勝止まり。昨年12月の契約更改後では「フォームもバラバラでうまくいっていなかった」と分析し、テークバックを試行錯誤するなど懸命にベストを模索してきた。

今季は開幕2軍で、1軍も中継ぎの1試合で降格したが、その時を信じて地道に鍛錬。6月11日の西武戦に先発で再昇格して8回途中無失点に抑えると、18日のロッテ戦で6回を1失点にまとめて初勝利。そしてこの日、2戦連続の快投で完全復活を印象づけた。防御率は驚異の0・39だ。

チームは2試合連続、リーグ最多17度目の完封勝利となった。藤川監督も快投に目を細めた。「苦しいところから帰ってきているので、おごることなく、ひるむことなくまた続けていくと、それに尽きると思います。素晴らしい完封でした」。伊藤将も決意を新たにした。「自分はまだスタートしたばかり。チャレンジする気持ちで1年間ローテで投げたい」。新日曜日の男が白星を重ね、首位戦線を引っ張る。【塚本光】

阪神安藤投手チーフコーチ(伊藤将について)「(西武戦での)初登板からいい時の状態だった。続けてほしい」

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