
<日本生命セ・パ交流戦:DeNA-ロッテ>◇22日◇横浜
ハマスタに異常事態が起きている。DeNA先発は元サイ・ヤング右腕のバウアー、ロッテ先発はメジャー通算207試合登板を誇るボス。交流戦のチーム打率最下位が1割9分7厘と12球団最下位のDeNA打線とパ・リーグ最下位でチーム打率もリーグ最下位のロッテ打線と、投手戦が予想された。
しかしふたを開けてみれば記録的な打ち合いの様相を呈した。1回にロッテが山本の3ランなどで5点を先取。2回も3点を挙げ、先発バウアーを来日最短1回0/3で来日ワーストタイの7失点でKOした。5回までで今季最多16安打10得点と、一時は6点のリードを得た。
それにDeNA打線もあきらめずに食らいついた。1回に佐野、梶原の適時打と牧の遊ゴロの間に3点を返すと、4回1死二、三塁から度会が2点適時二塁打。ボールを左翼・西川がはじいている間に二走・京田が生還し、送球間に三塁を狙った度会を刺そうとした捕手・寺地の悪送球で本塁まで生還。“幻のランニングホームラン”の形で3点を返した。
5回にはロッテ藤原にソロを浴びて4点差に広がるも、その裏に無死一塁から筒香がバックスクリーン右に豪快な2試合連発となる6号2ラン。さらに京田の適時打で1点差まで詰め寄って前半の5回を終えた。
試合前練習中から上空に強い風が吹き荒れた中での一戦。交流戦はチーム打率最下位のDeNAと、前日の同戦で完封負けを喫していたパ最下位のロッテ打線が序盤からド派手な打ち合いを展開した。