
元DeNA監督の中畑清氏が15日、TBS系「サンデーモーニング」に生出演。3日に肺炎のため89歳で死去した長嶋茂雄さんについて、涙ながらに語った。
中畑氏は「人生そのものでしたから。物心ついてからずっと長嶋茂雄になりたいという一心で、追っかけやらせてもらった70年ですから。真剣に褒められることはあったんですけど、怒られることはほとんどなかったんです」と、長嶋さんの存在を明かした。
だが、長嶋さんに本気で叱られた日もあったという。DeNAの監督を退任する時だった。「『監督やめようと思ってるんでけど』って言ったら、怒鳴りつけられましたね。『ばか野郎! 監督やりたいと思って頑張ってるやつらがどれだけいると思ってるんだ! 自分から辞めるなんていうことは、口が裂けても言うんじゃねえ』って。とことん怒って頂きました」と、声を詰まらせながら明かした。
つづけて「それに対して、結局は辞任することを選択したんですけど、今すごい悔いを残しているとすれば、あのときに(辞任せずに監督を)やらせてもらっていたらどうなのかなっていう風に、恩返しがもっとできたのかなという。そういう風な気持ちに悔いを残しているところですね。ずっと私の中では、叱ってもらっていて欲しいし、これからもそういう風に言ってもらってるなっていうことを念頭に置きながら頑張っていきたい」と語った。
中畑氏は終始声を震わせながら「本当に頑張りましたから。あれはだれもマネできないと思います。国民にメッセージを送り続けてくれました。真のスーパースターです」と締めくくった。