
【パース(オーストラリア)3日=佐藤成】日本代表が26年ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選オーストラリア代表戦(5日)に向けて27人全員で調整した。
初招集の三戸舜介(22=スパルタ)が代表定着へ結果を残す。世代別代表の常連で、昨夏はパリオリンピック(五輪)に出場。そこから約1年で憧れのA代表まで上りつめた。
「小さい頃から夢見てた、本当に目標の舞台というかところだったので、まずは来られてうれしいですし、ここでやっぱり何か爪痕残して、また継続して呼ばれるように頑張りたいなと思ってます」
今回のメンバーはパリ世代も多く、自身の特長を理解している仲間ばかり。精神的にも余裕を持って活動に取り組めている。昨年夏に海外挑戦し、なかなか思うような活躍ができなかったが、今季の途中からは監督の要求に応えつつ、自身の持ち味を出せるようになった。
得意な左サイドはMF三笘薫(28=ブライトン)やMF中村敬斗(24=スタッド・ランス)らライバルがひしめく。その中で自らの特長で生き残っていく。「2人にはない俊敏さだったり、自分は小さいのを武器にして潜っていったりとか、2人もできると思うんですけど、そう負けないぐらい、そこ出していきたいなという風に思っています」。
登録の身長は164センチ。チーム内で最も小柄だが、JFAアカデミー福島時代に磨いた判断の速さと正確な技術でピッチ上では存在感を発揮する。「自分も小さい頃はやっぱり身長に悩んでた時期もあったし、そういう子たちに『こんぐらい小さくてもできるんだよ』というのはやっぱ示していきたい」と強い使命感を持つ。「それこそ、中島翔哉選手を自分は見てきたので、あんまり身長が大きくなくてもできるというところを自分も見せていきたいなという風に思います」と夢を与える意味でも代表のピッチで躍動する。