
<阪神-DeNA>◇29日◇甲子園
0行進を止めたのは主砲のバットだった。DeNA牧秀悟内野手(27)が豪快な8号ソロでチームに37イニングぶりの得点をもたらした。
1点を追う4回1死、阪神デュプランティエの149キロ直球を捉えた。バックスクリーン左への同点ソロ。一塁ベースを回って柵越えを見届け、右拳を上げて喜んだ。左翼席のファンともデスターシャポーズを披露。嫌なムードを払拭(ふっしょく)した。
12試合連続安打とする1発を放った牧は「まずは点が入って良かったです。チームを勇気づけられる一打になったと思うので、ここからさらに勢いに乗っていきたいと思います!」と興奮気味に振り返った。
チームは前日まで3シーズンぶりとなる3試合連続完封負けで33イニング連続無得点と得点力不足に苦しんだ。前日の同戦は9イニング中6度の先頭打者出塁、先発野手全員出塁で11安打4四球と再三チャンスは作ったものの、あと1本が出ずにことごとく凡退。三浦監督は「チャンスでの1本というのを打破できないのが続いている。選手だけでなく、チーム全体で乗り越えていかないといけない」と話していた。