
<阪神1-5DeNA>◇29日◇甲子園
3試合連続完封負けを喫していたDeNAが5得点を挙げて連敗を3でストップした。前夜までの3連敗で10カードぶりのカード負け越しとはなったが、4試合ぶりの白星を挙げた。
前日の同戦でスタメンだった宮崎、柴田、蝦名に代わって、三森、石上、度会がスタメン入り。3人を組み替えて臨んだ。
すると、牧が1点を追う4回1死、阪神デュプランティエの149キロ直球を完璧なタイミングではじき返した。バックスクリーン左へ同点の8号ソロ。一塁ベースを回って柵越えを見届け、右人さし指で「1」を作った。「まずは点が入って良かったです。チームを勇気づけられる一打になったと思うので、ここからさらに勢いに乗っていきたいと思います!」と連続イニング無得点記録に終止符を打ち、チームに37イニングぶりの「1点」をもたらした。
キャプテンの1発にナインが続いた。7回、1死から佐野、オースティンの連打と、6試合ぶりスタメンの度会が四球で満塁。2死から代打宮崎が押し出し四球で逆転した。同じく6試合ぶりのスタメンとなった石上も左前への2点適時打と打線が奮起した。
投げては先発ジャクソンが7回101球で5安打1失点、無四死球と好投。ドジャース傘下時代に同僚だったデュプランティエとの初の投げ合いを制した。
チームは前日まで3シーズンぶりとなる3試合連続完封負け。前日の同戦は9イニング中6度の先頭打者出塁、先発野手全員出塁で11安打4四球とチャンス自体は何度も何度も作った。しかし、あと1本が出ずに13残塁で無得点。三浦大輔監督(51)は「チャンスでの1本を打破できないのが続いている。選手だけでなく、チーム全体で乗り越えていかないといけない」と話していたが、牧の豪快アーチから弾みをつけて5得点で勝ちきった。
三浦監督は「牧が1発で追いついてくれたなかでいいきっかけになったのかなと。(7回も)2死から宮崎がよく選んでくれたと思いましたし、あの1点で終わらず、石上が全てを洗い出してくれたような感じで。2死からでしたけど、いい攻撃だったと思います」とうなずいた。