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【広島】小園海斗が祖父に捧げるプロ初満塁弾! 巨人に3タテ食らわせ16日から首位阪神と対決


広島東洋カープの小園海斗選手が、15日の対巨人戦で自身初となる逆転満塁本塁打を放ち、チームの勝利に大きく貢献しました。試合は逆転を決めた6回裏に行われ、巨人の投手山崎から高めの球を右翼席に運んだ一打で、チームにとって今季初得点が満塁弾となりました。この勝利は、前回の敵地での3連敗の雪辱を果たし、広島は巨人相手に本拠地で今季2度目の3連勝を飾りました。小園選手はこれまで弱いと指摘されることもありましたが、祖父の訃報を乗り越えてこの一打を放ち、その姿勢を新井監督からも称賛されました。この勢いに乗り、チームは首位阪神との重要な3連戦に挑みます。

広島対巨人 6回裏広島1死満塁、逆転右越え満塁本塁打を放った小園(撮影・加藤孝規)

<広島5-1巨人>◇15日◇マツダスタジアム

祖父に捧ぐアーチ。広島小園海斗内野手(24)が、自身初のグランドスラムでチームを3連勝に導いた。0-1の6回1死満塁から巨人山崎の高めの球を捉えて右翼席に運んだ。難敵右腕から今季チーム初得点が逆転の満塁弾となった。巨人相手に今季2度目の本拠地3連勝。前回敵地東京ドームで3連敗を喫した借りを返した。勢いに乗り、16日から0・5ゲーム差に迫った首位阪神との敵地3連戦に挑む。

   ◇   ◇   ◇

浮いた球に、小園の体は反応した。力みになく振り下ろしたバットが捉えた打球は、天に向かうように伸びた。前進守備の右翼手のはるか頭上を越え、真っ赤な右翼席に吸い込まれた。「どんな形でもいいので、1点だけは入れないとヤバいなと。何とか食らいついてやろうという感じでした」。大歓声と赤い波で揺れる中、右手を天に突き上げながらダイヤモンドを一周。ホームを踏むと跳びはねながらチームメートとハイタッチして喜びを爆発させた。

「弱い自分」と決別した。5月4日中日戦では「グラウンドで弱い姿が見受けられる」と新井監督から指摘され今季初めてスタメンから外れた。13日巨人戦から腹をくくったように初球攻撃が目立った。3試合で14打席中12打席でファーストストライクを振りに行く攻撃的な姿勢を見せた。

弱い姿を見せるわけにはいなかった。野球を始めるきっかけをつくってくれた祖父が、巨人3連戦初戦の2日前に他界した。両親は野球経験がなかったが、幼少期から祖父に甲子園へよく連れて行ってもらったことで、自然とバットを握っていた。報徳学園での甲子園出場も、プロ入りも喜んでくれた笑顔が目に浮かぶ。「一昨日、1人でいっぱい泣いたので」と、涙を胸にしまって立ったグラウンドで強い姿を示した。

プロ入り初の満弾で早くも昨季に並ぶシーズン2号となった。新井監督も「追い込まれた中で高めの変化球に反応して、あそこまで飛ばすんだからね。まだまだ彼には期待していますよ」と逆境の強さをたたえた。前回巨人には東京ドームで3連敗を喫したが、本拠地3連戦では3連勝と借りを返した。勢いそのままに、16日から0・5ゲーム差に迫った首位阪神との甲子園での3連戦に臨む。首位攻防戦を前に、小園は新たな決意を告げに祖父の告別式に参列する。【前原淳】

▼広島小園がプロ初の満塁本塁打。広島の選手が本拠地の巨人戦で逆転満塁本塁打を放ったのは、80年7月8日の山本浩二(投手鹿取)、02年8月4日の西山秀二(投手真田)に次いで3度目。

▼広島がマツダスタジアムでの巨人戦でシーズン6連勝したのは18年開幕から9連勝して以来7年ぶり。

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