
<JFA/Jリーグポストユースマッチ:U-22JJリーグ選抜2-2関西学生選抜(PK:4-5)>◇13日◇J-GREEN堺S1
関西学生選抜との「ポストユースマッチ」で、U-22Jリーグ選抜MF平賀大空(20=京都サンガF.C.)が先制ゴールを決めた。
この日は背番号10を付け、キャプテンマークを巻いて出場。4-2-3-1の左MFで出場すると、序盤から積極的に突破を仕掛けた。
前半42分には、MF名和田我空(18=ガンバ大阪)の左CKに頭で合わせて先制弾。「あれは(名和田)我空のボールですね。我空がスーパーやったんで、触るだけだった。ラッキーですね」と話したが、相手DFを越えて落ちてくるボールをしっかりと捉えて、ネットを揺らしたゴールだった。7日のFC町田ゼルビア戦に続くヘディングゴール。イメージとは異なる結果に「まだ(周囲に)バレてないんじゃないかな」と笑った。
宣言通りのゴールだった。今季は所属する京都で、メンバーを外れる苦しみを味わいながらも、着実に成長を続けてきた。その実感があった平賀は、この試合の前日に「曺さんとたくさん話す中でもう1度自分を取り戻せた。徐々にコンディション上がってきていると思うから、明日示せたらいい」と話していた。その通り、結果で力を証明してみせた。
今回の活動では、2日間と短い期間ながらも、多くの刺激を得た。特に前田遼一コーチからは、シンプルながらも大事なことを学んだという。「どれだけ自分を見つめ直して毎日やれるか。毎日やって、振り返りをして、休んで食べて。そういうことが案外できない。そこまで残ってきた人も、それが大事と言っていたので、当たり前のことはすごい大事だとあらためて思った」。日々の取り組みへの意識をより高める2日間になった。
今後控えるU-20W杯や、28年ロサンゼルス五輪でのメンバー入りに向けての気持ちも、さらに高まった。「自分は攻撃の選手なので、得点が一番。でも今日みたいになかなかシュートまでいけない時間がある時に、相手を翻弄(ほんろう)してチャンスメークがたくさんできる選手になりたい。見ている人が驚くようなプレーができることが一番」。与えられたチャンスで結果を残した20歳が、さらなる飛躍を予感させた。【永田淳】