
<JFA/Jリーグポストユースマッチ:U-22Jリーグ選抜2-2関西学生選抜(PK:4-5)>◇13日◇J-GREEN堺S1
関西学生選抜との「ポストユースマッチ」で、U-22Jリーグ選抜DF松本遥翔(18=鹿島アントラーズ)が、豪快な同点ゴールを決めた。
右サイドバックで先発し、前半から果敢なアップダウンで攻守に貢献。ハーフタイムでベンチに退いたものの、特別ルールにより1-2と逆転された後半25分から再びピッチへ。再び右サイドからチームを活性化させると、同37分には右から中央へ入って、左足で強烈な一撃。これがゴールに突き刺さり、2-2の同点に追い付いた。見事なシュートを決めた松本は「あそこで決めたのは初めて。でもああいうボール来たらシュートすると決めていた。いいところにいってくれた」と会心の同点弾に胸を張った。
今回の活動では、短いながらも今後につながる話が聞けた。一緒に過ごした青山敏弘コーチから、けがで苦しみながらもはい上がった過去を聞いた。松本は鹿島ユース時代の23年12月に行われたプレミアリーグ参入戦で、ひざの前十字靱帯(じんたい)を損傷。24年8月にいったん復帰したものの、その後再び手術を受け、今季になって復帰を果たしたばかり。「体力面やメンタリティーのところでちょっと難しい部分があった」という中で、自身の経験を重ねて話してくれた青山コーチの話が、深く響いた。「青山さんも前十字をやっていて、いろんなものがリセットされるところから、どう気持ちの持ちを持っていくかと。やっぱりメンタルが1番大事だと言ってくれて、折れないっていうのは大事だと思った。本当にいい刺激になった」。鹿島はチーム状況が良く、若いサイドバックも活躍しているが、そこで勝負していく気持ちをあらためて強めることができたようだ。
最後には強い決意を口にして、会場を後にした。「チームに帰って試合出ることが1番だし、そこで活躍してU-20ワールドカップのメンバーに食い込んでいけるよう頑張りたい」。大きな収穫を得た若きDFが、今後の成長を楽しみにさせた。【永田淳】