
<JFA/Jリーグポストユースマッチ:U-22JJリーグ選抜2-2関西学生選抜(PK:4-5)>◇13日◇J-GREEN堺S1
関西学生選抜との「ポストユースマッチ」で、U-22Jリーグ選抜のMF名和田我空(18=ガンバ大阪)が攻撃をけん引した。
4-2-3-1のトップ下で先発出場。神村学園や世代別代表で付けた14番を背負い、持ち前の攻撃力を披露した。スペースで受けて前を向く得意の動きを見せるだけでなく、セットプレーでも存在感。前半20分に得た間接FKの場面では強烈シュートでゴールを脅かし、同32分にはクロスの落としを受けて思い切りよく足を振り抜いた。
結果につなげたのは後半42分。連続して左CKのチャンスを迎えると、2度目のキックでMF平賀大空(20=京都サンガF.C.)のヘディング弾をアシストした。平賀の前には長身DFがいたが「そこを越えて、落とすイメージで」と狙い通りのピンポイントキック。「キック自体のフィーリングがものすごく良かった」と自信を持って蹴ったボールは、決めた平賀からも「あれは我空がスーパーだった。触るだけだった」と絶賛された。
ハーフタイムに交代しながら、1-2の後半25分には特別ルールにより再びピッチに立った。果敢にゴールを狙い、同44分には右サイドからのパスをフリックして、FWワッド・モハメッドサディキ(18=FC琉球)の絶好機を演出。最後まで持ち味を存分に発揮した。
それでも試合後の名和田は、課題の多さを口にした。「また頑張ろうと思うのと同時に、このままじゃいけないなと思った。ゴール前のシーンが何度かあったけど、あそこで決めきれるか決めきれないかで、選ばれるか選ばれないかが変わってくる。やっぱり決めきるところまでが仕事だと思うので、そこを出していけるようにもっと練習していきたい」。所属チームであるG大阪で出番を増やし、U-20W杯、28年ロサンゼルス五輪に向かうため、世代屈指のアタッカーは歩みを止めず、進化し続ける。【永田淳】