
<明治安田J1:東京1-0神戸>◇10日◇第16節◇味スタ
FC東京がホームで昨季王者のヴィッセル神戸に1-0で競り勝ち、今季初の2連勝を飾った。試合終了間際に新加入FWマルセロ・ヒアン(22)が2戦連発となる劇的な決勝点を挙げた。
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新エースが結果を残し、チームを連勝に導いた。0-0の後半追加タイム13分、仲間が獲得したPKを冷静にゴール左に沈めた。
「東京に加入してから自分がゴールを決めて、チームを勝たせるということを思ってましたので、前回の試合、今回の試合とゴールが決められて、チームが勝ったということを非常にうれしく思います」
後半追加タイム5分にも1度ゴールネットを揺らしたが、直前のプレーで味方のハンドを取られてノーゴールに。ユニホームを脱いで感情を爆発させて受けたイエローカードはもらい損となった。
次のチャンスはしっかりと得点として認められた。冷静さを保ち、もう1度脱いで退場になることは避けた。「脱ごうという気持ちもあったけど、脱いだらやっぱりイエローになるというのはわかってましたのでサポーター皆さんと喜びました」と笑った。
長くチームを引っ張り、昨季限りで現役を引退したディエゴ・オリヴェイラ氏の後継者として期待されながらゴールを奪えず序盤戦は苦しんだ。チームも自身の調子と比例するように下位に沈んだ。スピードや決定力といった持ち味の共有がチーム内で進み、生かされる場面も増えた。ようやく波に乗る連勝。「私もゴール決めて、チームが勝てた。だんだん自信がついてくるという風に思ってます」とうなずいた。