
<明治安田J1:東京V2-0横浜FC>◇6日◇第15節◇味スタ
東京ヴェルディが黄金週間最終日となったホームで、横浜FCに2-0で勝利した。今季5勝目(5分け5敗)となった。
前半36分、左からMF斎藤功佑がゴール前へ送ったクロスボールをFW染野唯月が頭で押し込み、均衡を破った。好機がなかなかない中、最初のチャンスをしっかり得点につなげた。
前節浦和レッズ戦でDF千田海人が右太もも裏を痛め離脱し、DF谷口栄斗は決定機阻止の一発レッドで出場停止。3バックの主力2人を欠く中、今季初出場となったDF深澤大輝を中央に入れ、右にウイングバックのDF宮原和也を下げ、DF綱島悠斗を左へ回して対応した。
急造3バックトリオだったが、サイズのない深澤がうまくバランスを取り、カウンターを受ける場面でも懸命の戻りでゴールに向かわせなかった。
連戦とあって城福監督は大幅に先発メンバーを入れ替えた。ボランチにMF稲見哲行、右シャドーにMF松橋優安、1トップのFW染野など、ここまで途中出場が多かった選手たちが逆の立場で後半途中までチームを引っ張り、交代選手へとバトンを渡した。
後半31分にはMF森田晃樹が華麗なボール扱いで中盤で相手2人をかわし、前方のFW川崎修平へ絶妙なスルーパス。決定的なチャンスとなった中、横浜FCのDFンドカの決死のスライディングタックルに潰された。
終盤は押し込まれる展開が続いた中、後半40分にはFW山田康太の強烈な左足シュートをMF平川怜が素早く飛び込み足でブロックし、ピンチを防いだ。
そして後半46分、途中出場したFW熊鳥谷一星が右からのカットインで左足シュート。相手選手の体に当たるディフレクションシュートとなり、ゴールに飛び込んだ。貴重な追加点で白星をもぎとった。
直近5試合は3勝1分け1敗。チーム一体のディフェンス力が光り、ヴェルディが昨季6位と躍進した時のような勢いを取り戻している。