
<阪神7-1ヤクルト>◇3日◇甲子園]
阪神湯浅京己投手(25)が548日ぶりに1軍の甲子園マウンドへ帰ってきた。7回に登板。名前がコールされると、地鳴りのような歓声を浴びた。「懐かしいな」。リリーフカーに乗りながら聖地のパワーを再確認した。「あんなにファンの方の歓声をいただいて。緊張しました」。
打者2人で2死を奪取。代打橋本に中前打を許したが、直後の代打内山を一飛で無失点に封じた。国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から4月29日敵地中日戦で1軍復帰。復帰後3試合連続無失点と元気な姿を見せている。
1軍での聖地登板は23年11月2日、オリックスとの日本シリーズ第5戦以来。レギュラーシーズンでは同年6月15日以来、688日ぶりだ。湯浅は甲子園を「自然と力を引き出してくれる場所」と表現する。「甲子園で投げたい思いが強かった」。リハビリ中から1軍復帰の舞台としてイメージしてきた場所だった。
この日は360度から受けた大声援。試合後には感謝の思いがあふれた。「すごい歓声をいただいた。甲子園で投げられることは幸せだと思いました」。期待に応える快投を何度でも重ねていく。【波部俊之介】