
<中日3-2阪神>◇1日◇バンテリンドーム
中日が初物づくしで首位阪神に今季初の同一カード3連勝。勝率を5割に戻した。プロ初先発の三浦瑞樹投手(25)がプロ初勝利、2番手で1回無失点の近藤廉投手(26)が初ホールド、ジュニオル・マルテ投手(30)が初セーブを記録した。2連投だった守護神松山晋也投手(24)を温存しての9連戦モードでの貴重な勝利となった。
試合後の井上一樹監督(53)の一問一答は以下の通り。
-先発三浦がプロ初勝利
「今『おまえ初勝利か』っていう話をしてましたけど。きっと支配下になって、そしてこの登板にかける思いっていうのは、彼はすごく強かったでしょうし。5回で100球投げてね。もう本当に見てる方がしんどいというか、もうヘロヘロだなっていう。ここのもう1人、もう1球っていうところまで踏ん張ってくれっていう願いが通じたというか、それで頑張ってくれたっていう形でしたけどね。よかったです」
-決勝点は5回の重盗。1死一、三塁から一塁走者上林が二盗を仕掛け、挟まれる間に三塁走者岡林が生還
「いつかというふうな形には思っていますけど。動かないことには、やはりその1点にこだわるというところでは、ああいったものを駆使していかないと。うちはどちらかというと他のチームより得点が少ないとやゆされる球団ですから。そういったところを駆使しながら、というところは常に頭にあります」
-2番手近藤が初ホールド、マルテが初セーブ
「もう今日は2倍疲れました。本当に近藤を送り込む時も、『もう、いってまえ! 』な感じで僕も送り込みましたけども。彼もガッチガチに緊張してるのが分かりましたし、投げ終わってから帰ってきてからちょっと話はしましたけど。まあこれで一皮また、近藤もむけてくれたら、ちょっとうちの投手陣のバリエーションも増えるのかなっていう。あとは、もう本当に使う側の、こちら側の気持ちひとつというか。僕もそういった意味では選手を信じてという殻を破っていかなきゃいけないので。そういった意味では(近藤)廉はよく耐えてくれたと思います」
-この後の連戦へ向けて
「ゴールデンウイークの9連戦というのは本当にすごく意識もしてましたし、また明日から移動してゲームという過酷な状態になりますけれども。また、広島でいい試合ができるように。ゴールデンウイークが本当のゴールデンウイークになるようにしたいと思います」
(ペン)
-近藤も結果が求められている中で好投
「出した方はひやひや。でもみなさん今日ご存じの通り松山を使わないとか、ゴールデンウイークならではというか、9連戦を見越して使いたくないピッチャーというところがあったので。そこでこっちも腹くくって出さなきゃいけないなという部分で。先発の三浦、そして近藤、マルテを最後の抑えにしてみるというところもありましたけど、よく頑張ってくれたと思います」
-投げ終わった後の近藤との話は
「昨年からずっといろんなことをあいつには言ってきたつもりなんでね。2軍の時。『お前忘れたんか』と。2軍の時、こういうふうに言ったやろ、こうこうやろ、ああやろっていうようなことを、興奮度数が上がるとすぐお前忘れるだろっていうような。またあの時オレがいったことを思い出せっていうようなことを話しました」
-4回高橋周が一度は本塁打も阪神のリクエストもあり、フェンス最上部に当たる二塁打に
「あいつらしいわー。あそこが入っててくれたら、またもう少し、これは分からないですけど、楽な展開になってたかもしれないし。でもまあそれがね、二塁打で終わったからこそ三浦瑞樹が粘れたのかもしれないし、っていうのを考えれば。もちろん大きかったかなと思います」
-ボスラーが欠場した
「本人は大丈夫だって言ったんだけども、昨日の(右手甲への)デッドボールを、見してみろって言ったら、ちょっとやっぱり腫れてたんで。それこそ連戦を考えたらここで無理するところじゃないよという形で、ちょっと今日休ませました」
-三浦の魅力は
「まだまだ魅力はもっと満載なやつなんですけど。ちょっとね、四球っていうところを絡めたり。そこは初登板、支配下なって緊張っていうの部分をあれすれば、そんなにね。ただ2回目、3回目っていうのはまたもっと、アップデートした三浦をこちら側は求めますけど」
-勝率5割復帰
「気分が悪いはずはなく。もちろんその勝率5割っていうところもそうですけど、まぁ、今回一番頭にあるのはこの9連戦をどうやって乗り切るかというところが一番なんで。この9連戦を、みんなの本当に全員野球で駆使しながら頑張っていきたいと思います」
-昨日今日、相手に得点された後にすぐに得点を入れて、打線に反発力が出ている
「ちょっとひところ前のうちの打線というのは『またかダメか…』というような部分が、ちょっと多かったんですけど。最近はちょっと期待ができるというか。日替わりで調子がいいというか、結果の出る選手がいろいろ変わってくれているというのはすごくいいことなので。それは結果論として、反発しているような形に見えるということは、ちょっと粘り、納豆ドラゴンズになってきたんじゃないのというところですね」