
<中日5-4阪神>◇30日◇バンテリンドーム
中日が今季初のサヨナラ勝ちで借金1とし単独4位となった。延長11回、代打オルランド・カリステ内野手(33)が中堅へサヨナラ犠飛を放ち試合を決めた。
試合後の井上一樹監督(53)の一問一答は以下の通り。
-今季初サヨナラ勝ち
「カリステはどこか延長に入ってからチャンスがあるところで出したいなというとっておきの。ロドリゲスのところで回ってきたんですけど決断の時かなと思って出した結果で。見事オルランドが決めてくれました」
-中盤まで取られては取り返す展開
「先発の大野が(6回)途中でああいう形で降板になったので、中継ぎ陣がどれぐらい踏ん張ってくれるかなという部分はありましたけど、トータル的に。取って取られて息をのむ両軍の戦いの中でよく粘ってくれたと思う」。
-松山は9回、ピンチ合っても3三振。
「昨日も(松山)晋也には投げさせていて、それはもちろんストッパーとして、2連投、3連投は当たり前でしょうけど、いきなりパカーンと初球を二塁打はたぶん頭になかったと思いますから、そこで踏ん張るあたりが彼の常に全力という真骨頂を見せてくれたと思う」
-明日は三浦がプロ初先発。
「支配下をずっと目標にしてきた彼が、どういった形で、勝ちというバトンをつなぐにあたって変なプレッシャーを持たずに晴れ舞台、デビューという形で伸び伸びやりなさいよとはこちらから背中を押して助言したいと思う」
-9連戦で2連勝スタート。
「目の前の1戦に。今日も4時間半、みんな選手それぞれ集中力を切らすことなく頑張ってくれているので、9連戦と言うことは、あと7つ? 常にどういった形でコンディションをいいものに持って行くかを、この知恵を絞りながら頑張りたい」
-降板した大野の状態は
「病院に行くレベルではなく、端的に言うと、足がつったという状況だったので、5回を投げ終わった後くらいにもそういう情報が入っていたんだけれども、彼は『大丈夫です』と言っていたけれど、『大丈夫か? おい』、というようなね、投手コーチとのやりとりがあったにせよ、『行かせましょう』といったときに行かせた結果、やっぱりボールを投げた時点でこっちもおかしいなと思ったので、こっちもだからあそこで代えた。祖父江は2ボールから出して、結果的に3点取られて酷な場面での登板だったと思うけれど、そこは中継ぎ陣の宿命というか、そこはフォローしておきます」
-6回に高橋周が代打で2点適時打
「そうだね。あそこも迷ったけどね。周平でいく? といったときに、たぶん周平を出した時には、相手は左投手が来るよねと読んでいたけれど、いろんなことを思いましたけど、周平のところでカリステを代打の代打で出そうかなともよぎったけれど、周平の気持ちとかを考えたら、そのままいかそうと思った。よく打ってくれました、ベンチで飛び上がっていました僕も」
-満塁で今季初タイムリ 「本当に点が取れない形の中で、タイムリーとかちょこちょこだけど、まだまだだけど出始めているので、なんかこう、つぼみだったのが半開きになりつつあるかなという感覚ではあります」
-9回2死満塁で山本のバントは。本人の判断か
「びっくりしましたね(笑い)。いやこれはね、僕もヤス(山本)のことを責めるつもりはないですけれど、本当に『常に打席に入った時は視野を広く持ちなさいよ』とは徹底して言っているので、それで『いける』と思った時にはそれは敢行しなさいとは言っているので、なのでそこに対して、『何しとるんだ』ということは一切言いません。そこで本当に一塁側でよかったのか、三塁側でなかったのかという反省は今後に生かしてほしい」
-サヨナラで言い流れに
「もちろんカリステにも常に声をかけているが、あいつが勘違い…『なかなか使ってくれない』と思ってしまってはいけないし、ただ、ここぞという時の場面でとっておいたものがね、ちゃんとあいつに伝わっていればいいなと。だから常に声をかけているが、あいつの力なしではチーム力は上がらないので、これからもそういうところでどんどんテンションを上げていかせたい」
-根尾の登録は
「チームの事情とかね。俺はするつもりだったけど、投手コーチが『監督待ってください』となったから、これだけ投手が今日投げたので、あくまでも可能性だが明日あるんじゃないかなと思っています」