日本ハム伊藤大海の母校・北洋大が今年度限りで休部 開幕戦は１―０の完封勝利で飾る

10回を2安打完封と好投した北洋大の藤田和来投手

＜北海道6大学野球：北洋大1－0北海道教大旭川＞◇第1節第1日◇26日◇苫小牧・とましんスタジアム

北海道6大学野球の春季リーグが開幕し、開幕戦では今年度限りで休部する北洋大が、延長10回の末、1－0で北海道教育大旭川に競り勝った。

野球部は前身の苫小牧駒大時代の99年に創部した。同年の2部春季リーグを制して1部昇格すると、14年春に初優勝。18年春に2度目の頂点に立つと、20年春には現日本ハムの伊藤を擁し3度目の優勝を飾った。休部は生徒数の減少が主な理由で、大滝敏之監督（70）は「残念ですが選手たちが満足して終われるようにしてあげたい」と話した。

21年4月に現校名となり、4年目のラストシーズンは部員15人で迎えた。この日は最速146キロ右腕の藤田和来投手（4年＝岐阜聖徳学園）が7回まで無安打と好投。10回138球を投げきり、2安打8奪三振で完封勝利を飾った。「休部は年明けのミーティングで監督から伝えられました。部員が減っていたのである程度覚悟はしていました。最後の年になるので歴史を残したいです」と、有終の美を飾る。