
<DeNA2-4阪神>◇22日◇横浜
頼れる1番! 阪神近本光司外野手(30)が、勝利を確信させる2点をたたき出した。2点リードで迎えた5回1死二塁。DeNA先発バウアーの154キロ直球に詰まりながら左前に運んだ。「特に1本目は小幡がしっかり走ってくれたので、すごく気持ち的にも楽になりました。チームとしても追加点を取れてよかった」。仲間が盗塁でつくったチャンスを逃さなかった。
さらに7回、バウアーの151キロ直球を完璧に捉え、右翼スタンドへ4点目の3号ソロ。「しっかりストレートにタイミング合わせて。思い切って行こうというのはありました」。直後に2点をかえされただけに、結果的にどちらも貴重な2打点となった。
オープン戦は20打数4安打1打点、打率2割。シーズンに入れば、さすがの頼もしさを見せている。ここまでマルチ安打は4度、猛打賞は3度記録し、安打数は森下と並び24本でチームトップとなった。7回の第4打席でアーチをかけた後は一時的に打率3割となり、4月5日巨人戦(東京ドーム)以来の3割台復帰は目前だ。
地に足着けながらも、自身が放つ打球に一定の手応えを感じている。「ある程度はイメージの中ではあるのかなとは思います」。5回には2戦連続の二盗にも成功。打って、走って、虎が誇るリードオフマンが打線をけん引する。【磯綾乃】