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土井善晴さん、高知で講演「レシピは要らんのですわ」 その訳は?


有名料理研究家の土井善晴氏が高知市で「食は笑顔のはじまり」をテーマに講演を行い、「日本にレシピは要らん」と強調しました。土井氏は食材の状態や調理器具の違いによって調理方法が異なることを説き、自分の感覚を信じて「ええ加減」になるよう指導。また、土井氏の提唱する「一汁一菜」について、ご飯、おみそ汁、香の物が重要であるとし、それらは人間の技術ではなく自然の産物であると話しました。そして、料理を「純粋な利他」とし、人のための行為であると述べ、聴衆の共感を呼びました。

 多くの著作やテレビ番組への出演などで有名な料理研究家の土井善晴さん(68)が21日、高知市で開かれた「第41回お花まつり文化講演会」(高知県仏教青年会主催)で講演した。「食は笑顔のはじまり」をテーマに、土井さんは持ち前の柔らかい関西弁で「日本にレシピは要らんのですわ」などと説いた。

 「レシピに頼ると楽でいける。でも、今日見た食材は翌日には変わってる。取れたてのインゲンマメは翌日には硬い。湯がく時間も違ってくるんです」。土井さんはこう話し、食材の状態や使う調理器具の違いで調理方法は変わると説明した。

 それを土井さんは「昨日の自分に頼らない。新しい自分が料理するということ」とまとめる。食べる人の様子や食材を見ながら、自分の感覚を信じて「ええ加減」になるよう調理する。すると「新しい気づきが毎日あるんです」と語りかけた。

 さらに、土井さんが提唱する「一汁一菜」の食事については、「ご飯とおみそ汁と香の物という三つの大事なもの。これらはみんな人間が作ったもんじゃない。人間は技術でおいしくしてるわけとちゃうんです」と話す。

 では、料理とは何かというと「純粋な『利他』。人のための行為ですわ。上手とか下手とか関係なくて、作る、作ってもらうということが愛する、愛されるということですよ」と語り、聴衆の笑いを誘いながら、料理することの意味をユニークな表現で説明していた。【小林理】

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