
<明治安田J1:新潟1-2京都>◇19日◇第11節第1日◇デンカS
アルビレックス新潟はホームで京都サンガに1-2で逆転負けした。前半19分、FW矢村健(27)がPKを冷静に沈めて先制。しかしその後は相手に19回のファウルを受けて攻撃がぶつ切りになり、リズム良く前進できずにいると、後半に連続失点して試合をひっくり返された。
ホーム初勝利は、またもお預け。今季就任した樹森大介監督(47)は「前半は狙い通りにチャンスが作れたが、追加点が取れずにもったいなかった」と振り返った。
指揮官の中でファウルで攻撃にリズムが生まれなくなることは想定内だった。「サッカーなのでギリギリのところを戦う、そこで負けない。それと同時に(技術で)外す、という部分が僕たちの強み。そこをうまく使い分けながら。ただ、局面ではしっかりとバトルしよう、と伝えていた。ある程度、前半はよくやってくれた」。ミドルゾーンはファウルでつぶされるため最終ラインから長いボールを敵陣に蹴り込んだが、両ウイングの選手は守備から相手の背後へのランニングを常に繰り返したため疲弊。後半、アクションの数は減っていった。
公式戦7連戦の最終戦だった京都の曺貴裁監督(56)は後半に、選手交代で試合の流れを一変させたが、新潟は途中投入の選手が機能せず。前線で起点となってた矢村が退いてからは効果的な攻撃が影を潜めた。90分フル出場した選手は「(ピッチの中の)11人で狙いどころや守備面でコミュニケーションは取れているが、外から具体的な狙いや選手交代の意図が感じられない」と本音を隠さず、「投入された選手、スタッフが意図を持って90分間をどうオーガナイズして行くか。突き詰める必要がある」とした。