
<オリックス4-7日本ハム>◇19日◇京セラドーム大阪
「お母さん、ありがとう」。日本ハム浅間大基外野手(28)が19日、今季1軍初昇格し、即スタメン出場で2安打1打点と活躍した。オリックス戦は1点を追う5回1死一、三塁で、右前へ同点適時打。「ちゃんと自分の意図というか、明確にして打席に入った中での結果だった。ファームでやっていたことを1軍でも落ち着いてやれてるのかなと思います」。狙い球や目つけなど、いくつかのチェックポイントを「意識しながらやれた」と納得した。
18日は午後1時開始の2軍戦に出場。その後、ドタバタ移動で大阪へ向かったが、チーム移動時に着用するスーツを忘れて自宅を出たことに途中で気がついた。“救世主”となったのは頼れる母。「僕の住んでるところと親の会社が近くて」という地理関係も幸いした。30分ほどで東京駅へ届けてくれたといい、冒頭の感謝コメントが飛び出した。
昨年はロッテとのCSファーストS第2戦でサヨナラ安打を放つなど存在感を示したが、今季は2軍スタート。「悔しさはもちろんありました」というが、時間を無駄にはしなかった。「野球うまくなろうっていう、純粋にその気持ちに戻って」。あらためて自身の打撃を磨き上げた。2軍戦では14試合で3本塁打。数字を残し、この日、1軍でもバットで示した。「最初は肝心だと思いますし、ここからもっと打てるようにやっていくだけかなと思います」。首位浮上を狙うチームに、心強い戦力が帰って来た。