
広島末包昇大外野手(28)が18日からの阪神戦でのけん引役を誓う。7試合連続で4番起用され、チームトップの14打点をマークする。ゼロ封負けした前日16日の中日戦では二塁打を放ち、連続安打を6試合に伸ばした。好調を維持する4番が、敵地での阪神戦に臨む。
前回、阪神と対戦した開幕カード3試合は1度も出番がなかった。昨季までなら感情をコントロールできなかったかもしれないが、今季は違う。
「悔しさは正直ありました。何で出られないんだ、と。ただ、悔しいだけで終わらないように。出たときにどういう仕事をすればいいのか考えた。正直、前のめりになっていたんですけど、そこから1歩引いて楽に捉えるようになりました」
相手の左腕先発時の起用から、得点圏での打撃や長打力を求めてきた。ここまで得点圏打率6割、長打率5割9分2厘はいずれもチームトップ。9日中日戦から4番起用され、3番小園とともにチームの大きな得点源となっている。
18日の阪神先発村上は東洋大の後輩で、昨季は6打数3安打1本塁打と打っている。「一昨年良かったときも、今年のいいときも対戦していない。あまり相性がいいとは言い切れないんですけど。あっちが勝手に数字を意識してくれればいいんですけどね」。
出場機会のなかった開幕カードの思いをぶつけるとき。「当てにいくだけだと相手も楽だと思う。しっかり振りに行って、逆にビビッてもらえれば」。強い気持ち以上に、強いスイングで村上攻略の糸口を探る。【前原淳】