
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):アストンビラ3-2パリSG>◇15日(日本時間16日)◇準々決勝第2戦◇バーミンガム
パリ・サンジェルマン(フランス)が2シーズン連続4度目の準決勝進出を果たした。アウェーでアストンビラ(イングランド)に2-3と敗れたが、2戦合計5-4と制した。29日(日本時間30日)に第1戦が行われる準決勝では、レアル・マドリード(スペイン)とアーセナル(イングランド)の勝者と対戦する。
試合は両チームのカウンターの応酬となった。第1戦のホームを3-1と快勝しているパリSGが先制。前半11分、自陣から左サイドバックのヌーノ・メンデスのパスからFWバルコラがゴール前へグラウンダーで折り返す。アストンビラGKエミリアーノ・マルティネスがセーブしたこぼれ球をDFハキミが右足で押し込んだ。
続く前半27分はも自陣から速い攻撃。ハキミからデンベレにつなぎ、右からの折り返しをヌーノ・メンデスが左足で押し込み2点のリードを奪った。
しかしアストンビラも反撃する。パリSGボールをカットしてからのショートカウンターで、MFマッギンのパスからMFティーレマンスが右足シュート。相手選手に当たるディフレクションシュートとなり、ゴールに飛び込んだ。1点を返した。
後半になるとアストンビラの攻撃が加速する。10分、自陣からマッギンが速いドリブルで運び、そのままエリア外から左足シュート。相手選手の足に当たりドライブ回転がかかったボールはGKドンナルンマの頭上を越えてゴールネットを揺らした。2-2の同点となった。
さらに12分、FWラッシュドードが強烈な右足シュートを放つ。GKドンナルンマがビッグセーブでCKへ逃れた。このCKの流れからラッシュフォードが右からドリブルで2人を抜いてゴールライン際まで持ちこみマイナスのクロス。DFコンサが右足でゴール右隅に流し込み3-2と勝ち越した。アストンビラは2戦合計で4-5と1点差に迫った。
勢い付く中、後半15分にはゴール前でパリSG側のクリアボールをマッギンがヘディングシュート。ゴールに飛び込もうとしたボールをドンナルンマが右手一本で懸命のビッグセーブ。ゴールを許さなかった。
その後もアストンビラが攻勢をかけた。後半25分には右からのFKで、ラッシュフォードが入れたクロスボールをフリーとなったコンサが頭から飛び込んだが、空振りとなってボールは抜けていった。イーブンに戻せる絶好の決定機を生かせなかった。
後半アディショナルタイムには途中出場のDFマートセンがゴール前で左足のボレーシュート。ゴール枠に飛んだが、パリSGのDFパチョが体でブロック。あと1点が遠かった。
パリSGが逃げ切りに成功し、2週間後の準決勝へ駒を進めた。