
<ソフトバンク1-2楽天>◇15日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクの連勝は「5」で止まり、再び借金生活に突入した。先発モイネロが7回1失点、自己最多タイ12奪三振の好投も打線が4安打で1得点のみと援護できなかった。1-1で今季3度目の延長戦に入り、10回に4番手ヘルナンデスが浅村に決勝の中前打を献上。小久保裕紀監督(53)が「想定外だった」と話すのは9回の攻撃だった。
1死から7番広瀬隆が四球で出塁した。ここで代走に俊足の野村を送り、8番海野に代打柳町を起用。しかしこれがまさかの投ゴロ併殺という結果に。ランナーはスタートを切っていただけに最悪の形になってしまった。指揮官はリクエストを要求することもなく併殺場面をじっと見つめていた。
楽天先発の藤井にもスライダー、チェンジアップ、シュート、ツーシームと多彩な変化球で手玉に取られた。指揮官は「いいピッチングをされた。低めに丁寧に集められてね」と脱帽。唯一の得点シーンは相手の失策が絡んでの広瀬隆の右翼越え適時二塁打だった。小久保監督は「4安打でしたので。1点じゃなかなか…」。柳田、近藤、栗原不在で5連勝を飾ってきたが、この日は打線が小休止となった。
これでみずほペイペイドームでは1勝6敗。昨季44勝19敗(2分)と大きく勝ち越した本拠地で苦しい戦いが続く。今季は単独最下位も経験したソフトバンク。息を吹き返してきただけに、この敗戦を引きずりたくない。【只松憲】