
大注目だった東京での開幕カードが、場所を変えて米ロサンゼルスで再戦となる。ドジャースは11日(日本時間12日)からの本拠地6連戦をカブスとの3連戦からスタート。大谷翔平投手(30)は打者で出場予定で、1戦目は山本由伸投手(26)が先発。2戦目は佐々木朗希投手(23)が続く。一方のカブスは、今永昇太投手(31)の登板こそないが、鈴木誠也外野手(30)が出場予定。両軍の戦い方に加え、日本人選手の再対決も注目される。
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パワーか、スピードか。ドジャースとカブスは今季、対照的な戦い方で勝ち星を積み重ねている。ド軍は10日の終了時点でメジャートップの28本塁打。チームトップの5本塁打がエドマンで大谷は4本塁打。打線の上位から下位までどの打順でも1発が期待できるだけに、勢いに乗ると一気に破壊力が増す。K(キケ)ヘルナンデスは今季の4安打全てが4本塁打という珍現象すら起きている。
一方のカ軍は足を生かした攻撃が勝敗の鍵を握る。チーム盗塁数25は現在メジャー1位。リーグ2位の6盗塁をマークしているPCAことピート・クローアームストロングを中心に、盗塁数で上位5位までに3選手がランクインしている。また、ここまで得点数96も30球団でトップを誇り、アストロズから移籍した左の強打者タッカーが、2位の大谷(15得点)と争い、得点数16でメジャートップ。相手バッテリーを揺さぶるスピードが、注目となる。
ド軍は1戦目に山本、2戦目で佐々木の日本人コンビが先発で続く。2年目の山本は抜群の安定感があり、佐々木も前回登板で強力フィリーズ打線を5回1失点に封じ、徐々に復調している。現時点でチーム防御率3・22はリーグ4位で、リリーフ陣の防御率2・25も同4位と安定感がある。逆にカ軍は投手陣に課題があり、特にリリーフ陣の防御率4・97は同12位で不安定な状況だ。とはいえ、1戦目の先発左腕ボイドは強敵。ここまで2試合、11イニングを投げ、自責0と圧倒的な投球を見せている。
今永は今3連戦では登板せず、大谷との再戦は次回以降に持ち越し。一方で、山本、佐々木VS鈴木の再対決は実現する。ド軍はやや投打がかみ合わない試合が続いていたが、9日のナショナルズ戦で連敗を3でストップ。本拠地で仕切り直しとなる。