
サッカー高円宮杯U-18プリンスリーグ北海道が12日に札幌大谷高丘珠グラウンドほかで開幕する。昨年全国高校選手権に出場した札幌大谷は札幌第一との初戦に臨む。イタリア短期留学帰りのU-17日本高校選抜候補、DF大石蓮斗(3年)中心に初制覇を果たし、総体&選手権の道内3冠を目指す。
◇ ◇ ◇
昨年2位の札幌大谷高が、まだ手にしたことがないプリンスリーグの優勝に挑戦する。4年ぶりに出場した昨年の全国選手権のメンバーが11人残る。1回戦の藤井学園寒川戦(PK戦12-11)、2回戦の大津戦(1-2)でフル出場した大石は「今年は北海道では負けなしで全勝したい。もちろんプリンスでは1位を狙って、道内3冠に向けて頑張りたい」と力を込める。総体、選手権の3大タイトル制覇は11年の旭川実高以来出ていない。
4月1日までの約2週間、「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」第5弾のメンバーに選出されて、イタリア・セリエAのコモに短期留学した。同クラブのU-17、同19の練習に参加。初海外だったが、技術も対人も通用した手応えがある。攻撃の組み立てへの意識も変わった。「あっちでは日本と違って全員『俺に出せ』って人たちばかり。すごいやりやすくて、たくさん縦パスやくさびのパスを出した」。仲間に対しても積極性を求めていく。
大石不在だったチームは春休みに九州遠征を実施。高校、大学を相手に10日間で8試合をこなし、3勝2分け3敗で、高校生相手に負けたのは神村学園(3-4)のみだった。清水隆行監督(49)は「大学生相手でもフィジカル負けしない」と口にする。
昨年主将を務め、今季J2今治に加入したMF笹修大(18)が開幕からリーグ全8戦出場して活躍する姿は「もちろん見ている」(大石)と刺激を受ける。「去年は総体も選手権も先輩方に連れて行ってもらった。今年は自分たちが日本一を取る気でいる」と高みを目指す。【保坂果那】
◆25年の高円宮杯U-18プリンスリーグ北海道 昨年優勝したコンサドーレ札幌U-18と札幌大谷高、札幌創成高、北海高、北海道大谷室蘭高、旭川実高に加えて、ともに3季ぶり昇格の札幌光星高と札幌第一高の8チームで全14節を戦う。優勝チームは高円宮杯U-18プレミアリーグプレーオフへの参加資格を獲得。下位2チームは下部リーグに降格する。