
<ウエスタン・リーグ:阪神-中日>◇6日◇SGL
阪神大竹耕太郎投手(29)が調子を上げてきた。
キャンプ終盤の下肢の張りで出遅れていたが、復帰3戦目で初めて先発し、最長の5回を投げて1失点。尻上がりに落ち着きを取り戻すような内容だった。4回には高橋周平内野手(31)を81キロのスローボールで二ゴロに打ち取った。
「ブルペンで投げるのとゲームで感じることは違う。先発が初めてだったので、ゲームに入っていく感じとか打席とか。途中から力が抜けてきて、制球も思ったところにいきました。1軍で回ることを考えると、直球の質はもっと求めていかないといけない」
1軍を見据えて2打席に立ち、3回には中前打。1-1の5回には犠打を決め、勝ち越し点に結びつけた。打席からも自らの白星を呼び込んだ。「バントはマシンでどれだけ練習しても、対投手の感じはゲームでしか得られない。そういう面で貢献すれば、自分の勝ちにもつながるので」と納得の表情だった。
いよいよ1軍登板も可能な状態まで上がってきた。2年で23勝の左腕は「それは自分が決めることではない。いつ呼ばれても『やっと来たな』という状態にしておきたい。自分ができることに集中したい」は冷静に話した。