
<ウエスタン・リーグ:阪神2-2中日>◇5日◇SGL尼崎
兵庫県出身の中日のドラフト1位・金丸夢斗投手が5日、凱旋(がいせん)登板を果たした。尼崎市のSGLで開催されたウエスタン・リーグ阪神戦に7回から登板。プロ入り後自己最長の3イニングを投げ、阪神井上に1安打を打たれたが、この日の最速151キロストレートを軸に1奪三振2与四死球無失点で投げ終えた。
デビュー戦となった3月29日の同リーグ広島戦(ナゴヤ)の1回から、さらにイニングを伸ばした。自身が目指す先発に向け、状態を整えていく。8回1死一塁、9回1死一、二塁と塁上に走者を背負ったことで「セットポジションでの投球を経験できたことは収穫でした」と振り返った。
敵味方ない地元の野球ファンの声援に「温かい拍手で迎えてくれたので、とても投げやすかったです。地元の友人だったりたくさん応援しに来てくださったので、本当に力になりました」と感謝。1軍戦力になって敵地甲子園にデビューする姿も、より鮮明にイメージした。
阪神ベンチから金丸の投球を見守った平田2軍監督は「よかったね、敵ながら。やっぱりプロ野球全体を考えて、こういう生きのいいボール、素晴らしいボール投げるピッチャーだなと。そう思いますよ。将来、日本のプロ野球を代表するピッチャーになるんじゃない」と評していた。