
日本代表の森保一監督(56)が3日、都内で行われた内外情勢調査会4月全国懇談会で講演し、日本サッカー界に大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(30)級のスター登場を期待した。26年W杯北中米大会での世界一へ、個の成長を求めた。
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W杯優勝へ、森保監督は大谷クラスのスーパースター出現を熱望した。講演の終盤、質疑応答コーナーで会員から「W杯優勝に向けて、文化、出場回数、歴史を除いて足りないものは」と問われると、指揮官は考え込むことなく「ひと言で言いますと、個の力をもっと上げていくことかなと思います」と答えた。
日本のチーム力は世界屈指だ。個性は強くても、献身性、犠牲心を持ってチームのために戦える集団となっている。だからこそ、圧倒的な存在を期待する。「大谷選手のような、野球でいうと大リーグで突出しているような、そういう力がある選手が日本代表として戦ってくれるようになると、ますます日本が強くなるかな」と想像した。
現在の戦力を否定するわけではない。今回のアジア最終予選で招集された22人の欧州組のうち、5大リーグは史上最多の15人に到達。MF遠藤(リバプール)やDF伊藤(Bミュンヘン)ら最高峰の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で優勝を狙えるビッグクラブでプレーする選手も増えた。
それでもW杯で優勝するにはまだ足りない。「さらに上の突き抜けた力をつけてほしい」。前回優勝のアルゼンチンにはメッシ、前々回優勝のフランスにはエムバペと世界的なスターがいた。「メッシであったり、クリスティアーノ・ロナウド、一昔前で言うとマラドーナとかペレとか、本当に力のある人たちが11人集まる、1チーム分、2チーム分集まって組織力が強くなっていく」。世界的なタレントと最強のチームワークが掛け合わせれば世界一にグッと近づくと信じている。【佐藤成】