
日本代表の森保一監督(56)、MF遠藤航主将(32)が26年ワールドカップ(W杯)北中米大会出場を決めたバーレーン戦から一夜明けた21日、千葉市内で会見に出席した。
睡眠時間はわずかでも森保監督は終始笑顔だった。 「W杯出場を決めることができて素直にうれしく思っていますし、同時にホッとしているところがあります」
昨夜W杯切符をつかんで埼玉スタジアムで日本中と喜びを分かち合うと、深夜に千葉市内まで移動。「ささやかなパーティー」で遅めの夕食をとって一息ついたという。早朝から各局の情報番組をハシゴした。「平常心で試合に臨んでいたとは思っていましたが、やはり興奮していました」と一睡もできずにお茶の間に喜びの声を届けた。
W杯優勝という大目標に向けて予選突破は最低限の結果かもしれない。それでも5万人超が詰めかけた埼スタは熱狂した。メディアを通して日本中が日本のW杯出場を祝福した。
「我々の戦いを見ていただいて、ファン、サポーターのみなさん、サッカーファミリーのみなさん、日本中、そして世界中で頑張っておられる日本人のみなさんが喜んでくださることが我々の喜びになる」
喜びを共有できたことが、充実感を膨らませた。
史上最速で本大会出場を決めたことにより、1年3カ月の準備期間を得た。最終予選の残り3試合に加え、7月の東アジアE-1選手権、9~11月、来年3月の親善試合が強化の場となる。「レベルの高い選手たちが2、3チーム分作れるくらいの選手層を厚くできるようにしていきたい」とイメージ。さらに「私自身レベルアップしないといけない」と気を引き締める。戦術的なアプローチの幅を広げるために、世界のサッカーを学び続ける。
従来の32チームから48チームに拡大して行われる北中米大会。決勝まで進めば最大8試合を戦わなければならない。総合力が試される大舞台で力を発揮するための準備が始まった。【佐藤成】