
日本代表の森保一監督(56)が3日、都内で行われた内外情勢調査会4月全国懇談会で講演を行った。
3月20日に26年ワールドカップ(W杯)北中米大会の出場権を史上最速で獲得したばかり。集まった会員800人超の前で代表監督としての取り組みやW杯への思いを語った。
次のW杯は頂点を目指して挑む。これまでコーチ、監督として2度のW杯を経験したからこそ感じることがある。「W杯優勝は一競技団体の我々のチームだけでは本当に難しい」。他国には家や車をなげうったり、長期休暇をとったりして応援に来るサポーターもいる。「国の関心事として戦った中で初めて優勝できる舞台」と実感がある。
「W杯で優勝する時に、その国で言うと、NO・1のスポーツでないといけない。国技でないといけない。視聴率もすごくて、絶対的なデータがあるわけではないですけど、W杯決勝に出る国の視聴率はほぼほぼ100%です。前回のヨーロッパ選手権でスペイン対フランスの決勝の時、スペインで視聴率は78%だった。サッカー文化が100年以上続いている国ばかりなので、なかなか日本では文化としては難しいかなと思いますが、関心度は100%にしていただけるのではないかなと思います」
W杯優勝が国のためになると本気で考えている。サッカーはW杯で世界5大陸全ての予選が行われる人気NO・1を誇る団体スポーツ。それほどの影響力があると信じている。FIFAの加盟国は国連の加盟国よりも多く、多くの国がW杯優勝を目指している。大きな大会には大統領ら要人が観戦に訪れることも少なくない。国と国との本気の戦いが繰り広げられる。
「本当におこがましいかもしれないですけど、国のためになると思っていますし、国の立ち位置を変えられるぐらいの影響力を持っているスポーツだなということはちょっと引いた目線からも感じさせていただいていただいている」
試合前の国歌斉唱ではたびたび涙を目にためる森保監督。「本当に国のために勝って、国中で、世界中で頑張っている日本人の方々に喜んでいただけるようにするためにも勝ちたい」。多大な重圧を背負い、誇りを胸に世界との戦いに臨んでいることがうかがい知れた。