
<明治安田J1:福岡2-2町田>◇29日◇第7節◇ベススタ
FC町田ゼルビアのGK谷晃生(24)が、まさかのオウンゴールを記録した。1-1の後半20分にDF岡村大八のバックパスを受けたが、痛恨のキックミス。そのままオウンゴールとなった。
ただ、チームは日本代表GKのミスによる落胆を引きずらず、1-2の後半39分に途中出場のMF仙頭啓矢のゴールで追いつき、2位をキープした。黒田剛監督は「仲間のミスをしっかりとカバーして、点を取りきって最後は勝ち点1を得たことをポジティブにとらえたいと思う」と評価した。
オウンゴールを記録した選手は公式記録に残らないが、04年5月22日の広島戦で柏GK南雄太が記録した「手投げオウンゴール」は有名。
味方DFに右手でスローイングしようとしたが、一瞬ためらった。投げるのをやめようとしたものの勢いがつきすぎていたため、手から離れたボールは後方のゴールへ、そのまま吸い込まれた。Jリーグ通算666試合に出場した南は昨年12月の引退試合で、その伝説のオウンゴールを再現して会場を盛り上げた。
最近では、J1最多200完封を誇る浦和のGK西川周作も23年6月24日の川崎F戦で痛恨のミスでオウンゴール。1-0の後半13分に味方のバックパスを珍しくトラップミスし、ボールはそのままゴールラインを割ってしまった。試合は1-1で引き分け。西川は「ミスは起きるので、その後が大事。いい学びになった」と話していた。