
<DeNA0-1中日>◇29日◇横浜
最強助っ人がハマスタに帰ってきた。DeNAトレバー・バウアー投手(34)が587日ぶりに本拠地で復帰登板。
6回6安打1失点8奪三振と粘投した。打線の援護に恵まれず「負け試合は好きじゃない。その中でもまた横浜のファンの皆さんの前で投げることができたことはとてもうれしく思ってます」と悔しさをにじませながらも、第2章のスタートを切った。
雨のため試合開始時間の30分繰り下げられてスタートした一戦。雨風で冷え込む中でも初回から飛ばした。1回先頭からナックルカーブで3者連続三振。わずか11球(ボール球は1球)で抜群のスタートを切った。しかし2回2死から四球と安打で一、三塁とされ、中日木下に左前へ先制適時打を許した。「悔やまれる部分は、四球を与えてしまって、そこから失点につなげてしまったこと」と反省しながらも、以降は無失点投球で試合を作った。
次回登板は中6日で4月5日広島戦(マツダスタジアム)が濃厚だが、今後は登板後の体の状態も見極めつつ、中4日でのローテーションも視野に入れる。大原チーフ投手コーチは「他の先発が投げて、疲労度や球数、状態をみて当てはめる形になるので、不規則になることは予想されます」と説明した。
この日は98球で後を託したが、バウアー本人は120球で中4日登板を1つの目安にしており、リカバリーの障壁はない。来日前から熱望した「沢村賞」獲得へ、まずは第1歩を踏み出した。【小早川宗一郎】