
<明治安田J1:鹿島1-0神戸>◇第7節◇29日◇カシマ
首位の鹿島アントラーズは、連覇中のヴィッセル神戸に競り勝ち、ホームでの無敗記録を27に更新した。
前半33分、鹿島はGK早川のロングフィードを、神戸GK前川が飛び出すも目測を誤り、FWレオセアラが胸トラップし無人のゴールに流し込んだ。結果は1-0も、王者を相手に球際の攻防を含め強度で上回った。
鬼木達監督は「アグレッシブに戦うことを求めた中で、強気でやり続けてくれた。攻守において集中力を切らさずよくやってくれた」と選手をたたえた。
就任当初、鬼木監督は「闘う部分は鹿島らしさ」としながらも、より戦う姿勢にこだわりが強い神戸が連覇の結果を出していることを強調していた。だが、この日の試合では、球際の攻防を含め強度でも相手を圧倒した。鬼木監督は「目指している基準で、(相手より)劣ってはゲームにならないと思っていた。まだまだですけど、戦えるところまでは上がってきている」とチームの成長に目を細めた。
従来のロングボールだけでなく、「止める・蹴る」の技術を駆使し、パスをつないで相手を崩すサッカーも積み上げている。「何シーンか崩しのシーンが出せるようになってきている。その数を増やせれば」。常勝軍団復活へ、試合を重ねるごとに鹿島は強くなっているのは間違いない。【岩田千代巳】