
<西武2-3日本ハム>◇29日◇ベルーナドーム
「5番捕手」で今季初出場の日本ハム郡司裕也捕手(27)が攻守で躍動した。延長10回2死、ワンバウンドで左翼席に入るエンタイトル二塁打を放ち、決勝点をお膳立てした。薄暮のベルーナドームは打球が見えにくくなることがあり、西武の外野手が打球を見失ったようなしぐさを見せた。「必殺、消える打球ですね。僕の狙った通りに消えました」。“てじなし郡司”が、しゃれたマジックを披露した。
1点リードの4回1死二、三塁で左前適時打を放った際には、「(花粉症で)鼻は詰まっても、打撃は詰まらないぞという意識で打席に入りました」とコメント。屋根はあるが外気が流れ込む同球場に、「隙間があるにしろ(花粉は)入って来ないかなと思ったんですが、めちゃめちゃ入って来て。想定外でした」。鼻腔(びくう)と投手陣を鼓舞しながら9回まで好リードし、本職でも存在感を示した。