<明治安田J1:柏0-0東京V>◇29日◇第7節◇三協F柏
東京ヴェルディが、アウェーで柏レイソルと0-0で引き分けた。前線から連動した守備が決まり、相手陣内でプレーする時間が長かった。
試合内容では柏を上回ったと言える出来だった。狙い通りの戦い方ができたことで、城福浩監督(64)は勝ち点1を前向きに受け止めていた。
「我々がいかにアグレッシブに守備をするか、相手陣内でサッカーをするか、っていうことを表現することこそが勝ち点3につながると準備してきましたし、選手はよく遂行してくれたと思います。勝ち点3がほしかった試合ですし、ある意味、勝ち点1を悔しいと思えたのが今日の成果。アウェーで勝ち点を取れたこと、内容が非常に充実していたことをプラスに捉えて次につなげたい」と総括した。
いい守備からいい攻撃を掲げている。上位に付ける柏を相手に「いい守備」が光った一方で、チャンスはあったものの城福監督が口にする「超決定機」までは作れなかった。
そこについては「高いインテンシティーの中でボールを奪って、もちろん息が上がった状態だと思うんですけど、そこからの判断の精度であったり、パスの精度、技術の精度。そこをもうワンランク上げていくことが大事だと思う。あのインテンシティーの中で90分やれるということは、我々が常日頃から高い強度の中でやっていることの証しだと思うので、ここから紗希は奪った後の判断の精度をいかに1人1人が、チームとして上げていくか」と、ここから巻き返しを図る上での課題も口にした。