
<巨人6-5ヤクルト>◇28日◇東京ドーム
巨人は、開幕戦で最大5点差をひっくり返し、ヤクルトから劇的なサヨナラ勝利を飾った。
「あきらめない姿勢」を結果で示したのは、ソフトバンクからFAで新加入し、3安打猛打賞と活躍した甲斐拓也捕手(32)だった。
3点を追いかける9回、先頭で打席に立ち、中前打で出塁。1死一、三塁から若林の適時打でホームに生還すると、1死満塁から吉川の2点適時打で同点に追いついた。
延長10回にも先頭で打席に立ち、ヤクルト清水から中前打をマーク。代走に増田大が送られ、2死二塁から若林のサヨナラ打で勝利を決めた。
阿部慎之助監督(46)は「甲斐の出塁で、あきらめないんだっていうね、そういうのがチームに伝わった逆転劇だったなと思います」と評価した。
先発戸郷が5回4失点でKOされ、打線は1回無死二、三塁の絶好機に中軸が凡退した。2回1死満塁でも無得点に終わり、阿部監督がスタメンを託した坂本勇人内野手(36)も2併殺を含む5打数無安打。7回まで5点のリードを奪われたが、甲斐の一打が打線に勢いを与えた。