
<イースタン・リーグ:楽天1-2ロッテ>◇27日◇森林どり泉
楽天入江大樹内野手(22)がイースタン・リーグのロッテ戦(森林どり泉)に3番二塁で先発出場した。1回、逆方向の右前打を放ち、すぐさま二盗にも成功。5回にも右前打を放ち、4打数2安打1盗塁と躍動した。「レフト方向に打球が飛ばない風だったので、低い打球を打つイメージで入ったのが良かった」と感覚をつかんだ。
これで25日から3日連続安打。26日の2安打に続き、2日連続のマルチ安打となった。好調の理由を問われると「あんまり分かってないです」とほほえみながら、「低い打球を意識して強く振れるところで振る意識と、バットの出し方を変えた」と話した。意識の変化が功を奏した。ただ、油断はしない。「これがずっと続けばいいんですけど、続かないので…。そうなった時に体の使い方だったり、バットの軌道を直せるようにしていきたい」と好調維持に重きを置いた。
同い年で注目のドラフト1位ルーキー宗山塁内野手(22=明大)の入団により、ポジション争いは激しさを増す。今春の実戦では、内野全ポジションをこなしている。「セカンドは今年から本格的に始めたので、まだまだあたふたしているところはあるんですけど、経験を積んで覚えていきたい」と、どこであれチャンスをつかむつもりだ。
仙台育英から20年ドラフト5位で入団。昨季は10月に初の1軍出場で、初安打もマークした。5年目の勝負の年。オープン戦では1軍での出場機会もあったが、開幕は2軍でのスタートとなった。「早く1軍に上がれれば。上がっても結果でアピールし続けられるように、2軍でもアプローチをしていきたい」。スタートダッシュで1軍昇格を目指す。【高橋香奈】
◆入江大樹(いりえ・だいき)2002年(平14)6月6日生まれ、大阪府出身。仙台育英では2年時に19年夏の甲子園出場、3番遊撃で4安打を放ち準々決勝まで進んだ。20年ドラフト5位で楽天入り。昨年10月に1軍デビューし、5試合で計5安打。今季推定年俸550万円。185センチ、83キロ。右投げ右打ち。