starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

故郷・大船渡市の森林火災で祖父母宅全焼 花巻東・森下祐帆は感謝しながらプレーで元気届ける


花巻東の森下祐帆選手は、故郷・岩手県大船渡市での森林火災による家族の被害を乗り越え、甲子園で勇敢なプレーを見せた。準々決勝で敗退したものの、甲子園を心から楽しみ限界まで力を出し切った。火災にもかかわらず、大阪へ入り、心配を仲間と共に乗り越えた森下選手は、「大船渡に元気を届けよう」との思いで試合に臨み、初戦で3安打1打点1盗塁を記録。彼のプレーは、甲子園はもちろん、遠く離れた故郷にも元気を届けた。父も「プレッシャーを感じずに思い切りプレーする姿に安心」と語り、再び全国の舞台で輝けると期待している。

米子松蔭対花巻東 3回裏花巻東2死二塁、森下は中前適時打を放つ(2025年3月17日撮影)

<センバツ高校野球:健大高崎9-1花巻東>◇26日◇準々決勝

<敗戦を越えて:花巻東・森下祐帆内野手(3年)>

甲子園から大船渡へ-。花巻東は準々決勝で姿を消したが、森下はこの瞬間を思いきり楽しみ、喜びをかみしめながらプレーした。「本当にいい場所というか、高校野球といったら甲子園だなと改めて思いました」。

故郷の岩手・大船渡市の大規模な森林火災により、祖父母宅は全焼、隣接する実家も大きな被害を受けた。火災が続く中で大阪入り。不安ばかりが募っていた胸中を仲間がケアしてくれた。「変に心配するのではなく、いつも通り接してくれました。それがみんなの気遣いというか、優しさだったのだと思います」と感謝。「大船渡に元気を届けよう」と決意し、開幕を迎えた。

米子松蔭(鳥取)との初戦では3安打1打点1盗塁と大暴れ。「大変な状況の中で自分の好きな野球を出来ているので、感謝しながら一生懸命プレーしました」。その後の試合も持ち味の走塁や堅守で甲子園を沸かせた。

甲子園開催の裏で故郷が災害に苦しんでいる状況。スポーツ少年団では主将も務め、幼少期から人一倍責任感が強い性格だった息子を心配していた父航生さん(48)も安堵(あんど)の表情だ。「プレッシャーや責任を感じることなく思いきりプレーしていて安心しました。1つ1つのプレーにすごく元気をもらいました」。

1000キロ以上離れた故郷にもきっと、元気を届けられたはずだ。【木村有優】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.