
サウジアラビアのルナール監督(56)が「日本のW杯優勝」の目標に「将来、可能になるだろう」と太鼓判を押した。
ルナール監督とGKアルアキディが24日、埼玉スタジアムでFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の最終予選・日本戦(25日、埼スタ)の公式会見に出席した。
指揮官は、W杯出場を決めた日本が「W杯優勝」を目標にしていることに「日本はとてもいいチームで、いいチームになると大きな野心を持つのは当たり前。W杯優勝は大きな野心だが、あれだけ質の高い選手がそろっているので、将来可能になると思います」と私見を述べた。
サウジアラビアは、2勝3分け2敗でC組3位。昨年10月、イタリア人の名将マンチーニ監督を解任し、W杯カタール大会でサウジアラビアを率いたルナール監督が就任した。
自動突破の2位以内に入るには、日本、バーレーン、オーストラリアの残り3試合を落とせない状況だ。
W杯カタール大会のアジア最終予選では、日本と同じB組1位でW杯切符を手にし、W杯カタール大会では優勝したアルゼンチンに1次リーグで勝利した。
サウジアラビアのメディアは、会見で「3年前の今ごろは、カタール切符を(国中が)祝っていた。今は心配している。このような状況になったのはなぜか」とルナール監督に問い掛けた。指揮官は「これがサッカー」とし「予選の過程が難しかろうが、楽だろうが、予選を通過してW杯に出ることが大事。出場が決まればこれまでのことはみんな忘れます」と達観していた。危機的状況にもルナール監督は「明日は強いチームと戦うが、我々はこのグループ2位を目指す。タフな試合になる。大事なのは信じること。予選通過を信じることだ」と自信をのぞかせた。