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【センバツ】広島商23年ぶり8強 徳永啓人が7回2失点&先制V打「伝統に恥じない野球を」


広島商がセンバツ高校野球2回戦で東洋大姫路を6-2で破り、23年ぶりのベスト8進出を果たしました。先発の徳永啓人投手は7回を投げ4安打2失点と好投し、打撃でも先制点を含む2安打1打点と活躍しました。徳永投手は相手打線の左打者に対して効果的に左腕を活かし、試合の流れを掌握しました。広島商は1899年に創部された歴史ある学校で、春夏通算7度の優勝を誇ります。コロナの影響で再び挑戦の機会を得たこの大会で、チームは先輩たちの無念を晴らしつつ、伝統を守りながら戦い続けています。

広島商対東洋大姫路 東洋大姫路に勝利し応援団にあいさつに向かう広島商ナイン(撮影・和賀正仁)

<センバツ高校野球:広島商6-2東洋大姫路>◇24日◇2回戦

古豪の広島商が近畿王者の東洋大姫路を下して02年春以来、23年ぶりの8強進出を決めた。

先発の徳永啓人投手(3年)が7回4安打2失点。バットでも先制で決勝の右前打を含む2安打1打点と投打で活躍。「先輩方が作っていただいた歴史や伝統に恥じない野球を見せていきたい」とさらに上を見据えた。

7人の左打者が並ぶ相手打線に左腕の徳永を起用した。内外角を投げ分け、低めへ丁寧に投じた。2回には1死満塁から先制の右前適時打で自らを援護。さらに打線がつながりこの回6点を奪い、「気持ちを楽にして投げることができた」。最速は130キロ台ながら、出どころの見にくさと伸びの良さを生かし、強力打線を機能させなかった。

前回出場した22年春はコロナで2回戦を途中辞退。徳永も「先輩方の悔しい思いもある。先輩たちの名に恥じないプレーができるように」と胸にとめていた無念を投打で晴らした。

明治時代の1899年に創部し、春夏7度優勝の伝統校。優勝候補を撃破も、「所作や立ち居振る舞いは伝統的な部分がある。相手に失礼になるので」と派手な喜びは控えた。昨秋の明治神宮大会では初出場で準優勝。今春も再び歴史を動かしている。【林亮佑】

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