
<センバツ高校野球:早実8-2高松商>◇22日◇1回戦
早実(東京)が高松商(香川)を8-2で破り8年ぶりのセンバツ白星を挙げた。両校はセンバツ第1回大会、101年前の1924年春(大14)の決勝と翌25年夏の決勝で対戦。いずれも高松商が勝利したが早実が101年前のリベンジを果たした。昨夏も経験したエース中村心大(こうだい)投手(3年)が投打に活躍した。投げては8回を8安打1失点に抑え8三振を奪った。最速は146キロ。中村は昨夏甲子園で2勝を挙げておりこれが3勝目。打っては三塁打2本を含む4打数4安打3打点1四球。2回1死一塁から先制の適時三塁打。5回、9回にも適時打を放った。
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昨夏の鶴岡東戦で延長10回完封、打ってはサヨナラ打を放った早実・中村がまた快挙だ。センバツの勝利投手&4安打以上は09年堂林翔太(中京大中京=現広島)が倉敷工戦で完投&4安打をマークして以来16年ぶり。早実の投手では春夏を通じて初めてとなった。ちなみに同校OBの王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹は甲子園で1試合3安打以上がない。
中村は主将の重責も担っている。早実の投手兼主将が甲子園に出たのは、78年夏の山岡靖以来47年ぶりと珍しい。92年8月から指揮する和泉実監督の甲子園では初めてのケース。最近の甲子園に出た早実主将は17年春の清宮幸太郎一塁手(現日本ハム)、昨夏の宇野真仁朗遊撃手(現ソフトバンク)ら野手ばかり。荒木大輔の3年時(82年)は小沢章一二塁手、斎藤佑樹で優勝した06年夏は後藤貴司遊撃手だった。【織田健途】