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【センバツ】日本航空石川、能登へ捧ぐ白星があと1球で…「冷静にいっておけば」打たれた長井孝誠


日本航空石川の長井孝誠投手(3年生)は、東海大札幌に7-6で逆転負けを喫した試合での悔しさを語りました。試合は1球で勝利まで手が届くところでしたが、8回に同点、9回に逆転を許す結果に。昨年の能登半島地震の影響で、同校は東京へ拠点を移し、再建途上の中で野球部だけが能登に戻って活動している状況です。この試合は、地震被災地への勝利を届ける機会を失ったもので、長井投手は今後、夏の大会での全国制覇を目指す決意を新たにしました。試合応援には、地元の吹奏楽団や多くの学生が参加し、選手たちを勇気づけました。

東海大札幌対日本航空石川 5回途中から登板する日本航空石川・長井(撮影・和賀正仁)

<敗戦を越えて:東海大札幌7-6日本航空石川>◇23日◇1回戦

<敗戦を越えて:日本航空石川・長井孝誠投手(3年)>

日本航空石川・長井孝誠投手(3年)

能登へささぐ白星は目の前でスルリと逃げていった。日本航空石川の勝利まであと1球から逆転を許し、長井は「悔しいの一言につきます」とがっくり。2年連続の初戦敗退で、被災地へ勝利を届けられなかった。

   ◇   ◇   ◇

8回に1点を勝ち越し、9回も2死一、二塁からカウント2-2と追い込んだ。だが、高めに浮いたスライダーを左前に運ばれて同点。さらに、次打者にも適時打を浴びて勝ち越された。「三振を欲しがりすぎた。気持ちが先に行ってしまいました。冷静にいっておけば」と悔やんだ。

昨年1月の能登半島地震後、学校の中枢機能は東京・青梅へ移り、野球部のみが能登に戻った。この日は青梅で練習した同校吹奏楽団がアルプスから応援。故郷を思う曲の「カントリーロード」も披露し、思いをはせた。施設を借りる明星大の学生や青梅の中学生も加わった約2500人に、長井は「大きな応援で力になりました」と感謝した。

苦難はまだ続く。生徒は4月に能登に戻る予定だったが、建物の安全性が確認できないことから延期。今後の見通しは不透明で、青木洋介校長(47)も「全然メドも立ってない」と頭を悩ます。今後、野球部も能登の荷物を整理して青梅へ。長井も3週間ほど前に知らされたと言うが「全国制覇できるように、夏に戻ってこられるようにやっていきたい」と前を向く。

帽子のつばには「苦しい思いをした者だけが逆境をチャンスに変える」の文字。再び離れる能登に、夏はいい知らせを届ける。【林亮佑】

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