
<オープン戦:日本ハム3-3ヤクルト>◇22日◇エスコンフィールド
日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(34)が開幕ローテ入りを確実にした。
ヤクルト戦(エスコンフィールド)に先発し、5回1安打1失点(自責0)と好投。中7日で開幕3戦目となる30日西武戦(ベルーナドーム)で先発する見通しとなった。また、開幕ローテ入りが決定的な北山は25日の2軍戦を経て4月2日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)へ向かうことが濃厚。これで開幕ローテの大枠が固まった。この日、2位の西武がDeNAに敗れ、1試合を残して日本ハムの10年以来15年ぶりとなるオープン戦1位が決まった。
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バーヘイゲンが頼もしく開幕前最後の登板を終えた。「とてもよかったと思う。ストライク先行できたし、バッターにとって難しい投球ができた」と5回1安打1失点(自責0)。見逃し三振2つを含む6奪三振と抜群の制球力でヤクルト打線を圧倒した。
この日は全56球中、ボール球は12球でストライク率は78・6%。昨年は「(開幕前に)球速がなかなか上がってこなかった。焦りもあって、ちょっと乱れていた」とコンディション不良もあり、オープン戦では4試合で計9回を投げて9四死球。開幕2軍スタートとなった要因だった。
今年は同4試合で計15回を投げて2四球のみと安定している。オフのトレーニングで「股関節と肩のモビリティ(可動域)を上げた」と肉体面も改善。体調に不安もなくなり、投球フォームも細かく修正して準備万全で助っ人右腕が、本来の姿を取り戻した。
新庄監督も安心して見ていた。「よかった。初球ほとんどストライクでしょ」と助っ人右腕の投球内容を絶賛。続けて「いい仕上がりで終われたと思います」と、今回の登板が開幕前最後の登板であることを明言。28日に開幕投手を務める金村、開幕2戦目での先発が濃厚な加藤貴に続いて、開幕3戦目となる30日西武戦で先発する見通しだ。
開幕ローテの全容も見えてきた。オープン戦最終戦の23日ヤクルト戦は伊藤が先発する。さらに週明けの25日2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)には、すでに開幕ローテ入りを確実にしている北山が先発予定だ。伊藤は開幕2カード目、本拠地開幕戦の4月1日ソフトバンク戦での先発が内定しており、北山は調整登板の順番通りに中7日で翌2日の同戦での先発が濃厚だ。昨季10勝左腕の山崎が開幕3カード目以降に回ることになる盤石の先発布陣で、シーズン開幕を迎える。
▼日本ハムの今オープン戦1位が決定した。今日のヤクルト戦に○か△の場合は単独、●の場合はヤクルトと同率1位になる。日本ハムのオープン戦1位は10年以来、15年ぶり。23年はオリックス、24年は中日と同率1位のソフトバンクが公式戦でも優勝したが、日本ハムも続けるか。