
<オープン戦:ソフトバンク4-2日本ハム>◇15日◇みずほペイペイドーム
日本ハムの先発6枠目を懸けた争いが、2球場で展開された。15日、ドリュー・バーヘイゲン投手(34)がソフトバンク戦に登板し、5回6安打1失点と好投。走者は背負いながらも無四球と安定感を見せ、強力鷹打線を抑えた。
一方、イースタン・リーグ開幕のロッテ戦(鎌ケ谷)に登板した福島蓮投手(21)も、藤原、角中ら主力が並ぶ相手に5回2安打無失点。無四球で7奪三振と好アピールとなった。
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バーヘイゲンが、しっかりと前回登板の課題を修正してみせた。8日中日戦は1、3回の先頭に四球を与え「それはダメ」と猛省。この日は5回84球を投げ、無四球1失点にまとめた。「回を重ねるごとに状態が良くなった。四球を出さなかったこと、出塁を許しても落ち着いて投げられたことが収穫。開幕に向け、さらに精度を高めていきたい」と手応えを口にした。
4回以外は走者を背負ったが、動じなかった。2回1死一、二塁のピンチでは、嶺井をカットボールで三ゴロ、続く牧原はチェンジアップで二ゴロと、巧みに打ち取った。新庄監督は「打席に立ったイメージをすると、バギーのボールは打ちづらい。真っすぐもどっちに動くのか(分かりにくい)。(腕の)後ろ(の動き)も小さい」と、打者を幻惑させる投法を評価。「上出来。前回から修正というか(開幕に)合わせて来ている」と、状態の良さを感じ取っていた。
課題はクイック投法。初回、3回と俊足の周東に二盗を許し「もうちょっとスライド(ステップ)を意識して。タイムを縮めて速く投げられるようにしたい」。新庄監督も「(周東は)意識をしないといけないランナー。(課題は)そこだけ」。経験豊富な助っ人が、最後の詰めの作業に入る。【永野高輔】
◆日本ハムの開幕ローテ争い 3月28日開幕西武戦の金村、4月1日本拠地開幕ソフトバンク戦の伊藤は公表済み。他に加藤貴、山崎、北山のローテ入りは決定的で、北山は開幕3戦目の3月30日西武戦が有力となっている。加藤貴は同29日西武戦、山崎は4月2日ソフトバンク戦の登板が濃厚だ。4月8日楽天戦からは6連戦となるため、6枠目を福島とバーヘイゲンが争っている。