<親善試合:日本ハム8-0台湾・中信>◇2日◇台湾・台北ドーム
【台北(台湾)2日=永野高輔】台湾・中信戦に登板した日本ハム伊藤大海投手(27)は降板後、左足を気にしながら取材場所へやってきた。2回、先頭打者の打球が左足の甲付近に当たっていた。「その後、レントゲン撮りに行って、明日ちょっと様子見て…」と言ったところでニヤリ。実際は「なんかチって(かすった)感じ」と大事には至らず、2回2安打無失点で5奪三振。“大ボケ”をかませるほど、今季初実戦の手応えは上々だった。
エンジン全開で臨んだ。初めてバッテリーを組んだ郡司に「真っすぐでどんどんいきたい。いつもと違う力感で」と話し、初回は13球中11球も“本番仕様”の直球を投げて3者連続空振り三振。球速も150キロ超え連発で「今日は150はマストっていう感覚だった。そこをクリアできたのは安心材料」と笑顔を見せた。
習得中のキックチェンジは「1球だけ投げられました。コントロールも不安なく投げられたので良かった」とこちらも収穫あり。「課題に残った」のは2回の先頭打者に打球直撃とはいえ、右前打で出塁を許したところなどだが、修正する時間は約1カ月間ある。先発が決まっているホーム開幕戦の4月1日ソフトバンク戦へ向けて「もう1段階上げていけるように」。次も日曜日の9日中日戦(エスコンフィールド)に登板し、精度を高める。