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【センバツ】花巻東が甲子園練習 金野快「初戦命がけで」主軸の古城大翔負傷も2回戦出場可能性


花巻東高校の野球部が甲子園での2日目の練習を行い、中継プレーやノックなどの基本練習を通じて総合力を高めた。エースの金野快投手は、短い準備期間にも関わらず、落ち着いてプレーに集中。そして、打撃力の向上が冬季トレーニングの成果として現れた。主力選手の古城大翔が怪我で出遅れるが、そのためにも仲間が一致団結して初戦勝利を目指している。特に4番を任された赤間史弥が打撃練習で力強い打球を飛ばし、チームの士気を高めた。花巻東は大規模森林火災に見舞われた地元岩手の希望も背負い、米子松蔭との初戦に挑む。

甲子園で練習が開始しグラウンドに飛び出す花巻東ナイン(撮影・上山淳一)

花巻東は甲子園練習2日目の1番手で、黒土を駆け抜けた。甲子園入りするまで時間を割けずにいた中継プレーや内外野ノック、打撃・投球練習などで汗を流した。半袖で現れたエース右腕の金野快投手(3年)は「のんびりしている暇はない。いかに慣れていくかというのを考えながらプレーした」と聖地を肌で感じながら冷静にプレーした。

総合力を評価されているが、冬の室内練習場での打撃練習やウエートトレーニングで、一番成長したのは打力だ。しかし、3月初旬、打線の主軸を担う古城大翔内野手(2年)が左肘二頭筋の肉離れを発症。金野は「一時はチームが下がったんですけど、2回戦に進めば(試合に)出られる可能性があると思うので、初戦を命がけで戦っていきたい」と、仲間のために気合十分だ。佐々木監督がキーマンに挙げ、4番を担うことになった赤間史弥外野手(2年)も「古城自身も悔しいと思うので、結果を出していきたい」と、この日の打撃練習で外野に鋭い当たりを飛ばした。

大規模森林火災に見舞われた地元・岩手の希望として、故障した仲間への思いも背負って、米子松蔭との初戦に向かう。

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