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スポーツ強豪校の花巻東(岩手)が1日、岩手・花巻市内で卒業式を行い、たくさんのスター候補のアスリートが次のステージへ巣立った。
野球部は昨夏、男女で甲子園球場での全国大会に出場。女子の前主将で、今春から筑波大と読売ジャイアンツ女子でプレーする佐々木秋羽(しゅう)内野手(3年)は「3年間がとても充実していたから寂しい気持ちです」。高校3年間で3度の全国準優勝と、創部5年目のチームで功績を残した。「女子チームがまだまだ少ない中で、野球ができたことが一番幸せだった。学んだことを生かしていきたい」。新天地でも初心を忘れず、ブラッシュアップを続ける。
昨夏の甲子園大会でエースとしてマウンドに上がった小松龍一投手(3年)は「高校3年間を振り返って後悔はないが、チームを勝たせられなかったことに悔いはある」。今春からは早大に進学する。「(野球の技術が)上るのも下がるのも一瞬なので時間を大切にしていきたい」と気を引き締めた。目指す「チームを勝たせられる投手、そしてプロ野球選手へ」。歩みを止めず、進んでいく。【高橋香奈】