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【欧州CL】クルトワ、古巣シメオネ監督批判「被疑者意識を持ち、泣き言を言うことにうんざり」


UEFAチャンピオンズリーグのラウンド16第2戦で、アトレティコ・マドリード対レアル・マドリードの試合が話題を呼んだ。PK戦で、アトレティコのフリアン・アルバレスが2度蹴りをしたと判定され、得点が取り消された。彼は蹴る際に足を滑らせ、ボールに2度触れることになった。この決定はVARによって確認され、成功したかに見えたゴールが不成功に変わる結果となった。これに対し、アトレティコのシメオネ監督は「映像ではボールは動いていなかった」と反論し、審判への不満を表明した。また、かつてアトレティコに所属していたレアルのクルトワは、シメオネ監督のコメントを非難し、テクノロジーの重要性を強調した。

Rマドリード対Aマドリード PK戦で1度は成功するもののスリップによる「2度蹴り」で不成功にジャッジが変わったアルバレスのPK(ロイター)

<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Aマドリード1-0(2戦合計2-2、PK戦2-4)Rマドリード>◇12日(日本時間13日)◇ラウンド16第2戦◇エスタディオ・メトロポリターノ

【マドリード(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・マドリードの守護神、ティボー・クルトワ(32)が古巣アトレティコ・マドリードのシメオネ監督らの“泣き言”を非難した。

歴史的なCLマドリードダービーは、PK戦での珍しい“2度蹴り”が物議を醸した。アトレチコ・マドリードの2人目、フリアン・アルバレスが蹴る瞬間に軸足を滑らせボールに触れた上で、右足キックでゴールを決めていた。VARチェックで認定され、成功から一転して失敗に変わった。

勝負を分ける大きなポイントとなった不運について、シメオネ監督は記者会見で「映像を見たがボールは動いていなかった」と言い放ち、その上で「フリアンがボールに2回触ったと思う人がいたら手を挙げてほしい」と逆質問。被害者のように振る舞ったことを記者から伝えられると、こう話している。

「UEFAははっきりと理解している。このようなことで被疑者意識を持ち、泣き言を言うことにうんざりしている。審判はスペインでもヨーロッパでも、どのチームにも利益をもたらしません。彼らはそれをはっきりと理解しているからこそ、そのように判定したと思う。人間なら間違いを犯すこともあるが、VARルームのテクノロジーのおかげで、それをはっきりと確認することができている」

クルトワはチェルシー所属時の2011~14年にレンタルでAマドリードでプレーしており、当時からシメオネ監督がチームを率いている。かつての恩人だが、今はたもとを分かちライバルクラブで主力を張るだけに、容赦なかった。

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