大谷がやって来たヤァ！ ヤァ！ ヤァ！ 18日にカブスとの日本開幕戦（東京ドーム）を迎えるドジャース大谷翔平投手（30）が13日、米アリゾナ州発のチームのチャーター機で羽田空港に到着。ファン数百人が待ち受ける中、混乱を避けるため、ファンに姿を見せずに空港を後にした。機内では真美子夫人が用意した菓子やキティちゃんのポーチが配布。大谷は山本由伸、佐々木朗希らと選手向けのチームディナーを開催予定で、スター軍団へ「おもてなし」の1週間が始まった。
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大谷が11時間28分の長距離フライトを経て、午後3時、日本の地に降り立った。今オフは左肩手術のリハビリで帰国できなかったため、久々の母国凱旋（がいせん）。インスタグラムには短く「ただいま」と記し、グレーのスエットを着用し、山本、佐々木と、タラップ横で撮影した3ショットを掲載した。
待ち受ける羽田空港は、初の主演映画「ビートルズがやって来るヤァ！ ヤァ！ ヤァ！」の大ヒットから2年後に来日した「ビートルズ級」の大谷フィーバーが予想された。到着予定1時間前には、既にファン約200人が国際線ターミナルを埋めた。前日深夜のカブス来日は接触回避へパーテイションで仕切られたが、大谷を筆頭とするスター軍団の注目度は桁違い。混乱を避けるため、別の出口から空港を後にした。SPが外から動線が見えないよう、出口をシートで完全に包囲する警戒ぶりだった。
開幕シリーズの日本開催に、日本人らしく夫婦で「おもてなしの心」を演出する。妊娠中のため帰国を避けた真美子夫人は、夫人会仲間に向けて、チャーター機内に世界中で「kawaii」として人気のあるキティちゃんのポーチに、ブラックサンダー、アポロ、チーズおかき、じゃがポックルといった人気菓子を用意。「物理的には一緒に行けませんが、心は常に一緒です。皆さんのために小さなギフトを作りました。たくさん写真を撮り、忘れられない思い出を作り、旅の全ての瞬間を楽しんでください」と手紙を添えた。
大谷はホスト国の選手として、16日に山本、佐々木らと選手向けのチームディナーを催す予定だ。ロバーツ監督がMLBネットワークの番組で「すご腕のすし職人を呼んで、ディナーに行くらしい。素晴らしいだろう」と話すなど、大がかりな会となりそうだ。
ド軍は14日から東京ドームでチーム練習を再開し、15日に巨人、16日に阪神とプレシーズンゲーム。18日から開幕2連戦を迎える。大谷はオープン戦7試合で1本塁打、打率3割3分3厘、OPS（出塁率＋長打率）1・040と打撃好調。2年連続世界一を目指すナインへの最大のおもてなしは、日米通じて初の開幕戦アーチであることは間違いない。【斎藤直樹】
